新しい占星術~ジオセントリックからヘリオセントリックへ~
星占いで言うところの「私は射手座」というのは、
自分が生まれた日、太陽が、射手座の方向(位置)にあったということなのですが、
正確に言えば、360°を12星座で割って、当てはめた住所、番地が射手座という名前なのですね。
西洋占星術は、天動説の時代に作られた占いです。
天動説は、地球が中心となって太陽やほかの惑星が回るという考え方をしています。
地球の地から空を見上げると、火星など惑星の動きというのは時として逆行して見えたり、不規則に見える場合があります。
そういった、予測できない動きから、天体どうしが、協力関係にあったり、足を引っ張ったり、衝突したりするといった考えが生まれました。
実際は太陽は動かず、地球が太陽の周りを公転しています。他の惑星も、太陽を軸に回っています。太陽は中心ですから、住所を持ちません。どこかの星座に振り分けられることは本来ありません。
私たちが獅子座や、乙女座などと言っていた太陽星座というのは、実は影の地球の位置です。
占星術の第一人者である村松さんは
従来の西洋占星術を地球中心のジオセントリック、
太陽中心の新しい占星術をヘリオセントリックと呼んでいます。
新しい占いのため、書物の記述は少ないのですが、
ヘリオセントリックは、
現実のがんじがらめで生きにくい世界をどう生きているか(ジオセントリック)ではなく、
自己という存在は、ある目的や使命を持って、地球に生まれたと考え、
ホロスコープは自分だけの指南書になる。
例えるなら
ジオセントリックは、顕微鏡の世界から自分を見るから、どの方向に進めばいいか分かりにくい。
ヘリオセントリックは、宇宙から(巨視的に)自分を見ているので、大まかな方向が分かる。
より大きな抽象を理解してから細部を理解するほうが、自分のことがよく分かります。
ジオセントリックは、現実の人間関係や、恋愛など、そういった細部な事象では役に立つでしょう。
反対にヘリオセントリックでは、日常のいざこざや、些細なことは気にするなといった具合で、大きな矢印を指しています。公人意識が強いでしょう。
高い視点で自分を見つめることで、日常の悩みというのは吹き飛びそうです。
ヘリオセントリックとジオセントリックを両方を比較することで、より自分のことが深く分かるのではないでしょうか。
エゴが強まれば、視点は狭くなるのでジオセントリック的になるし、
自分の人生を創造的なものにしていこう、自分で切り拓いていこうとすれば、
ヘリオセントリック的になるというのが私の見解です。
地球星座を調べてみよう
ヘリオセントリックでは太陽にサイン(星座)はなく、
地球にあります。それは、皆さんも知っている太陽星座の逆位置です。
自分の地球星座を調べてみましょう。
太陽星座(星占いの星座)⇒地球星座
牡羊座の人⇒天秤座
牡牛座の人⇒蠍座
双子座の人⇒射手座
蟹座の人⇒山羊座
獅子座の人⇒水瓶座
乙女座の人⇒魚座
天秤座の人⇒牡羊座
蠍座の人⇒牡牛座
射手座の人⇒双子座
山羊座の人⇒蟹座
水瓶座の人⇒獅子座
魚座の人⇒乙女座
それぞれの意味については少しずつ明記していきます。
自分のアイデンティティのようなものがなくなった感覚もあるかもしれませんが、
それは〇〇座だから、このようにふるまってみよう、というようなものだったのかもしれません。
太陽星座も地球星座も自分の一部です。
太陽星座は当てはまるけれど、地球星座は当てはまらないという人や
その逆の人もいると思います。
太陽星座であることに飽きた人が、地球星座に向かうのではないか、と推測しています。