情報=事実×印象
情報には2つの種類があります。
2つの種類、それは「事実」と「印象」です。
事実とは誰が見ても事象が認められることです。
数字や法則がそれでしょう。客観的です。
それに対し、印象とは個人的なものです。
花を見て、綺麗だと思う人もいれば、
そうでない人もいる。これは印象です。
心が傷つきやすい人は、
人の意見≪印象≫を事実として受け入れてしまい、
自分を縛り上げてしまうのです。
そういった人は逆に、自分の世界(印象)を正義(事実)だと思う嫌いがあります。
人の印象が事実だから、自分も事実を持とうとします。(本当はどちらも印象です)
これは争いを生みやすい考え方です。
A子ちゃんがあなたのことを、自己中だよ(だから悪い)、伝えてきたとしても、
その言葉を受け取る必要はないのです。
その言葉を拒絶しなさい、ということではないのです。
拒絶は、その言葉を認識して受け入れる段階でないとできません。
だから、拒絶をしたところで
「自分は自己中だから悪い」という信念を作ってしまいます。
自分の価値を貶めてしまうと、身体がこわばって挑戦心が失われます。
教育において、上に立つもの、例えば親や教師は
この違いについてはっきりさせていないと、
子供の未来を歪ませてしまう恐れがあります。
親も教師も、自分が印象を話しているのか、事実を話しているのか、
はっきり区別する必要があります。
印象ならば、強要をすることなく、
あくまで自分はこう思う、に留めてほしいなと願います。
この人が言っているのは、事実なのか、印象なのか、
マスコミの情報、批評家の発言も、それが事実なのか、印象なのか。
印象だとしたら、万人に当てはまるものではないと考えて、
例外の余地を5割増しで考慮に入れましょう。
印象が悪い、ということではありません。
むしろ印象をコントロールすることで、
なりたい自分になることができます。
世の中や、人に対する捉え方を選択的に生きることです。
これが夢を叶える秘訣です。
ここからは蛇足です。
子供に作文をさせるとよくわかりますが、ほとんどが「印象」です。
形容詞が豊富だと、自分の印象をより正確に相手に伝えることができます。
語彙を増やすと、印象を伝えるのは上手になりますが、
それは印象に過ぎないのです。